あしたやろうはばかやろう

私の心よ、無限に深くなれ

はなちゃんのみそ汁 読了

はじめてこっちのブログに投稿します。

(もう一つの方は主に趣味(ジャニーズ)の記事が中心)

 

 

使い道に迷っていたので、きままに日常の中で思ったことを

連ねていく場にしたいと思います。

 

 

さていきなりではありますが、私がずっと読みたかった本のひとつ、

「はなちゃんのみそ汁」(著:安武信吾・千恵・はな/文藝春秋)を

本日やっと手に入れ、そしてその足で

カフェオレとドーナツをたしなむことのできる店に入り、

本を読み終えました。

 

 

 

以前から24時間テレビなどで取り上げられたこの家族の実話は

私の中でずっと心の中に残っており、何年たっても忘れられませんでした。

 

たしか、初めてはなちゃんの存在を知ったのは私が中学か高校生の時にやっていた24時間テレビのコーナーでした。はなちゃんが鰹節を自分で削り、みそ汁を作っている姿を見たのが最初だったと思います。

その時の私にとって、よっぽど衝撃だったのでしょう。

 

「...私ははなちゃんのように自分で自分の事をやれているだろうか。」

 

料理も生活も母親がいなければ成り立っていなかった当時の自分自身に恥ずかしさを感じたのを、今思い出します。

 

 

 

それからまたドラマ化されたり文庫化されたりして、世の中にはなちゃんのみそ汁という本が広まり、私はもう一度千恵さんの思いに触れたくなりました。

 

親元で守られていたあの頃と、今社会に一人の大人として旅立とうとしている自分では、また感じることは変わるのではないかと思ったからです。

 

 

そうして今日、やっとこの本を買うことができました。

何度か、本を閉じながらも最後まで見守ることができました。

 

私が感想をいうのは烏滸がましいですが

本当に感じたことを私なりの言葉でここに残したいと思います。

 

 

 

千恵さんは乳がんを患いながらも、本当に様々な試練を乗り越えて

逞しく生き抜いた方だと思いました。

奇跡を何度も起こし、少しずつ歩みを進めていったように思います。

 

そして、周りにいる多くの「家族」と位置付けられた皆さんの存在が

今でもきっとはなちゃんや信吾さんの支えになっているのだろうと思います。

 

 

 

自分がもしもがんになったら、なんて考えたこともないし、

ましてや自分の子どもを残して別れなければならないなんて

想像もできません。

 

しかし、千恵さんが乳がんを患ったのは25歳。

遠くない未来であることに私ははっとしました。

 

 

この本の中で「食事」は一つのメッセージとなっています。

若いころの生活習慣が後の人生を支えるといいますが、

今の私は決して胸を張って完璧ですとは言えませんし、

実際本を読みながらカフェオレとドーナツを口にしています。

...反省です。

もう少し自分のために見直しをしなければな、と思いました。

 

 

また、保育士としての視点を持っている今、

はなちゃんを育てた保育園のサポートも注目したところの一つです。

 

食育に力を入れた環境は千恵さんの子育て方針にぴったりで、

園長先生をはじめとする保育士の方々の協力体制には感服しました。

養護の側面も、保護者支援としての面も、

何よりも心の支援が手厚かったように思います。

 

こんなに良い園があるんだな、と羨ましく思いました。

 

 

 

命の限りを受け入れて、前向きに生きるのは

難しいことのように思います。

死にたくない、生きたい。

その言葉を見て何度感情が溢れたことか。

 

千恵さんがはなちゃんに対し、深い愛情を注ぎ、

厳しくも優しく見守り、育てたことも母親の強さを感じさせました。

 

 

 

 

親から子へ、伝わるいくつもの思いがこの本には詰まっていました。

こうして言葉にしようとしても、全くうまく言葉にできないし、

薄っぺらくなってしまうし。

 

一番言いたいのはもっと色んな人に読んでほしいということ。

それだけです。

 

 

 

映画も公開されるので、それまでに何度も読もうと思います。

 

 

 

 

 

私は母親の最期に何を思うだろう。

後悔をいくつするだろう。

 

「まな、強くなんなきゃだめだよ。

もう一人で生きていかなきゃなんだからね。」

 

いつもこう言われると泣いてしまうからちっとも

覚悟が出来ていないと思い知らされるな。